小規模多機能型居宅介護サービスは、「通い」を中心に、必要に応じて「訪問」や「泊まり」などを組み合わせてサービスを提供することにより、在宅での生活を継続するための支援をするものです。
小規模多機能型居宅介護サービスの特徴
- 「通い」「訪問」「泊まり」「居宅介護支援」を1つの施設で実施するので、利用手続きが簡単です。
- どのサービスを利用しても、いつも顔なじみの職員がケアを行います。
- 少人数登録制(29名)のため、家庭的な雰囲気の中で、他の利用者・職員と楽しく過ごすことができます。
- 月額定額制のため、介護保険利用限度額からはみ出す心配がありません。(食費・宿泊費は別、他サービス利用の場合を除く)
- 年中無休365日24時間サービスが提供されています。緊急時にも対応可能です。利用にあたり回数や時間の制限もありません。
- 認知症研修を修了した職員が配置されているので、認知症の方の受入れも安心です。
- 地域密着型サービスのため、広島市にお住まいの方のみ利用できます。
通い
- 通常のデイサービスのように、施設が決めた利用時間やプログラムに合わせる必要がありません。必要なサービスを必要な時間に受けることができます。施設が定める利用の時間内であれば、サービスの開始や終了の時間は利用者が自由に設定することができます。たとえば「入浴だけして帰る。」「食事だけして帰る。」なども可能です。
訪問
- 自宅で過ごしているときも、同じスタッフが訪問をしてくれます。
- 時間の枠にとらわれず、利用者や家族のその日の状態に合わせて提供するケアの内容を変動することができます。
- 通いが基本となるため、訪問は、日常生活の支援や緊急時の対応、声かけによる見守りなど補助的なものになります。
訪問サービスの一例
- 健康チェック・介護の相談・電話による安否確認・配食
- 排泄介助・おむつの交換・食事の介助・入浴介助・整容(爪切り、髭剃りなど)・移乗介助(ベッドから車椅子への移動など)・服薬介助
- 掃除・洗濯・調理・シーツ交換・布団カバー交換
- 車を使っての外出(通院)・通院や外出の付添い・買い物や薬の受け取り
ただし、掃除・洗濯・調理・買い物・薬の受け取りなどの生活援助的なサービスについては、利用者のものに限ります。
泊まり
- 通いの延長として、施設で宿泊することができます。
- 「泊まり」のサービスがセットになっているので、急に宿泊が必要になった場合でも、対応してもらえます。
デメリットもあります。
小規模多機能型居宅介護サービスの特徴が逆にデメリットになる場合もあります。
- 居宅介護支援もセットとなっていることから、ケアマネジャーは、利用する小規模多機能型居宅介護事業所のケアマネジャーに変更する必要があります。なじみのあるケアマネジャーがいても、関係が切れてしまうことになります。
- 利用回数の制限はありませんが、それぞれのサービスに定員があるため、他の利用者との間で利用調整が行われる場合があり、希望のサービスを受けることができない場合があります。
- 他の事業所が提供する次のサービスは、受けられなくなります。
- 居宅介護⽀援(ケアマネジャー)
- 訪問介護 (夜間対応型を含む)
- 訪問入浴
- 通所介護 (デイサービス)
- 通所リハビリテーション
- 短期入所生活介護 (ショートステイ)
- グループホーム、有料老人ホーム、特別養護老人ホームなどの入所施設
- 事業所が提供していないサービスは受けられないことになるため、サービスの選択の余地が少なくなります。
- 利用料が定額のため、利用が少ない場合、割高に感じられます。
淡路市のホームページより引用、一部加工